第2回リフラブ紀行 99年4月3日(土)〜4日(日)

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目次


まずは久留米でラーメン、ラーメン

今年再び西鉄電車の乗客となったのだが、初日はリフラブ紀行ではなく西鉄電車写真撮りまくり紀行となった。
まずは特急電車にて久留米に向かう。西鉄電車の撮影地といえば味坂−端間が有名である。この付近は建物がまったくなく、長編成でも全景を捉えることが出来る。味坂は久留米から3つ福岡よりの駅だ。しかし時間的にも食欲的にもラーメンが食いたかったのでともかく久留米に出ることにした。

久留米に着き、以前行ったことの大砲ラーメンで昼飯にした。土曜日のためか店内はすいていた。東京のより一回り小さい餃子のついたセットを注文し、さらに替え玉を追加した。
ここでひとつ気がついた。麺を釜からあげるときの道具である。東京(だけじゃなかろうが)のラーメン屋さんは深さのある手桶のような形のものを使っていて、湯切の時はエイヤ!と上下にそれを振る。しかし、今目の前で店の大将が使っているのは縁日なんかの金魚すくいのときの道具のような形。これを、湯を切るというよりも麺の形を整える感じで手首を軸に反復回転運動させているのだ。
ちなみに骨のずいまで博多たい、がウリの東京環七沿いの「なんでんかんでん」ではバイトの兄ちゃんが東京タイプを使っている。骨のずいまでじゃないじゃんか(しかも博多ラーメンにしては濃いし…うまいけど

五穀神社に近いこの大砲ラーメンからは久留米駅にも櫛原駅にも歩ける距離である。今日は櫛原に行くことにした。

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カードで混乱

途中のCoCoストア(コンビニ)でロードマップを立ち読みして道筋を確認し、ペットボトルのお茶を買って櫛原駅を目指す。10分と歩かないうちに駅に到着した。まずは数枚5000形やら8000形やらの写真を撮る。ついで駅舎を激写。第1回紀行のときは時間の関係で櫛原駅の駅舎を撮影できなかったのだ。

西鉄ではこの4月から「よかネットカード」というストアードフェアカードシステムを導入した。これは西鉄電車のほか西鉄バス、福岡市営地下鉄との共通使用が可能である。このシステム導入に伴って櫛原駅にも簡易形自動改札機が導入された。
目指す味坂は実は無人駅だ。当然カードが使えなさそう。櫛原駅にいた年配の駅員さんに確認したらどうもハッキリしない様子で「使えるはず」という返事。半信半疑ながらもカードを改札機に通して入場した。

味坂に着き、運転士が乗車券を回収しようと窓から顔を出して来た。そこでカードを見せると「ゲゲッ」という表情。あわてて車掌を手招きして、あーだこーだと議論をはじめた。結局櫛原−味坂間の運賃を改めて車掌に支払い、その証明書を発行してもらった。あとで駅貼りポスターを見たら、最初にキップに替えておかなければいけなかったのだそうだ。電車はこのせいで3分以上味坂で立ち往生し、逃げるように走っていった。

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味坂の説教おじしゃん

味坂さんは割とマイナーなキャラだ。舞鶴公園の人工池に怪獣がいるというニュースのレポートをしていたのが彼女である。
さて、電車が行った後の味坂駅はすっかり静まり返っていた。まわりは畑しかなく、遠くに音もなく大量の車が走っている九州自動車道を眺めることが出来る。西鉄大牟田線の中で本当にここだけポッカリと穴が空いたように畑しかないのだ。
味坂駅は無人駅だが、線路は複線でしかもホームは6両編成まで対応している。ただホームの屋根はほとんどない。簡便だがトイレがあるのが大したもんだ。ここから端間駅まで約3km、撮影しながら歩いていくことにする。

この付近は1時間に特急、急行、普通が上下2本ずつ走っている。効率的な撮影ができる。
途中で地元のおじしゃんに「大学生か。こんなところで遊んでないで勉強しろよ」のような(なまりのひどい)説教を食らいながら端間駅にたどり着いた。ちなみに私は大学生ではない。

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行ったりきたり

端間から普通に乗り、小郡で急行に乗り換えて二日市まで来た。ここで一度下車。実はこの紀行は幻の700形を撮影することも兼ねている。この700形、4両編成がたった1本しかない試作的要素の電車である。久留米に行く途中にそれっぽいのとすれちがった。西鉄の駅で無料で配られているダイヤグラムをたぐっていくと、ちょうどこの辺りで撮影できるはずだった。が、走ってきたのはナンの変哲もない5000形だった。すれ違った場所と時刻から判断したのだがそもそも見間違いだったようだ。

諦めて駅に戻ったらなんと求める700形が筑紫行き普通として反対側のホームに停まっているではないか。このまま福岡に戻るつもりだったが、急遽700形に乗って下り方面の朝倉街道へ行く。筑紫で折り返してくる同車をこの駅付近で捉えることにした。
結果はバッチリ。意気揚々と引き上げ、ついでに下大利−都府楼前間の線路端でもう一度700形を撮影して福岡に帰ってきた。
この話、ぜんぜんリフラブとカンケーなし。

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福岡の酔いどれの夜はあっさり短かった

今晩の宿は前日(4月2日)にオープンしたばかりの西鉄イン天神である。ここからなら薬院のほうが近い。昨日オープンしたばかりとあって係員も不慣れである。テキパキとしてない応対を受け、とりあえずチェックインした。しかし真新しい部屋はタバコ臭さがなくて実に気持ちいい。
真新しい壁、真新しいバスルーム…オープン直後のホテルに泊まるなんてなかなかに貴重な経験だ。疲れた体がすっかり気に入ったのか、真新しいベッドに座ったとたん急速に睡眠状態になり、気がついたら朝になっていた。くっそ〜何しに来たんだ、オレ。

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第2回リフラブ紀行本番開始。まずはマリーから・・・大善寺

ゆうべは飲んだくれ第2ラウンドに行くつもりが、うかつにも寝てしまった。悔やみつつも、気を取り直してリフラブ紀行を開始する。今日の目的地はマリー、梢、砂緒さんだ(大善寺、甘木、五条のことです。念のため)。
チェックアウトを済ませ(西鉄イン天神は前金制なのでエッチビデオとかを観なければOKよ!)、薬院駅に向けて歩き出したら途中で「陽光フーズ」なる会社を発見した。むむぅ陽光園はここから来てんのかな?陽光台ってのが早良区にあったが、あっちのほうかな?

薬院駅は高架構造である。薬院開(やくいんかい…まさか役員会?)なる小悪党がいたので駅の写真を撮っておく。

 

特急電車でまたしても久留米に向かう。第1回目も含めたリフラブ紀行の4日に4日、久留米に行ったことになる。久留米で普通列車に乗り換え。大善寺は久留米の5つ先の駅だ。
同駅は最近新駅舎が既設口と逆側にオープンしたばかりである。
よけいなことながら一応解説しておくと、マリーが日本人に帰化した際の名が「大善寺万里子」。彼女は両親を幼くして亡くし、「大善寺ハツ」という女性とともに老人ホームで生活していた。マリー編ラストであかされる「大善寺」の名称はこの駅がゆかりだ。

 

まだ未整備の駅前広場をぐるっと歩いて再び電車に乗った。次の目的地は甘木。

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梢・・・甘木

甘木梢はドラマCD「この空をいつか見たように」のヒロイン。陣とは旧知の仲だ。さて、この「甘木」に行くには西鉄大牟田線から甘木線に乗換えが必要だ。同線は宮の陣駅から枝分かれして甘木へ向かうローカル線で、電車はみんな2両編成のワンマンカー。甘木への途中に「学校前」という駅がある。何学校の前かというと「宮ノ陣小学校」。小学生に同化している陣を彷彿とさせる名だねぇ。
ガタゴトと電車に30分ほど揺られると終点甘木につく。甘木駅はまぁ、ふっるーい木造の小ぢんまりとした駅舎だった。でもよかネットカードで精算出来た。
駅前には商店街もなく、1日に20本の時刻しか書かれていないバス停がぽつんと立ち、その前を容赦なく車が渋滞している。
甘木にはもうひとつ甘木駅がある。国鉄甘木線を引き継いだ第3セクター甘木鉄道のそれだ。ふたつの甘木駅はどちらも甘木市街のハズレにあってひっそりとしている。甘鉄の甘木駅はいかにも元国鉄らしく駅舎は立派だが乗客がほとんどいなかった。


西鉄甘木駅


甘鉄甘木駅

どうも甘木市の中心は西鉄バスのターミナルのある付近らしい。西鉄Webページのバス時刻検索によれば、甘木バスターミナルからは朝倉街道をはじめ各方面に頻繁にバスが発車しているが、町外れの駅には同じ会社のバスですらめったに姿をあらわさないようだ。

駅前のファミマで昼飯のベーグルサンドを買って甘木鉄道に乗りこむ。軽量ディーゼルカーは乗客もまばらで飲み食いはさほど恥ずかしくない。しかも向かい合わせのイスは旅行気分タップリである。ベーグルに食いついたところで列車が動き出した。
元国鉄というわりには駅間がやたらと短く、おかげでスピードも出ない。太刀洗というかっこいい駅も乗客はまばらでこれまたローカル線ムードたっぷりである。
やがて大分自動車道が右側に寄り添ってきて、大板井(お〜いたい)などという笑える駅を過ぎると西鉄との乗換駅小郡に着く。
宮の陣から小郡までえらく二辺の長い三角形を描いたことになる。

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ピッピッポッピッ・・・五条

小郡で再び西鉄大牟田線に戻ってきた。次に目指す五条は二日市から乗り換えた大宰府線の駅だ。
なぜ五条か?リフラブ2設定資料集にてあかされた砂緒さんの名字が「五条」なのだ。

大宰府線は福岡からの直通と二日市折り返しの2系統をあわせてに15分おきに走っているので便利。五条駅はなかなかしゃれたつくりであった。駅前のバス停には「まほろば号」とかいうパステルグリーンのボディのやたらと全長の短いバスが立て続けに走ってきた。駅舎やそれらの写真を撮りすぐさま折り返し福岡に戻る。
ちなみに数字のある西鉄大牟田線(甘木・大宰府線含む)の駅というと三沢、五条のほかには二日市、三国が丘、三潴(みずま)、八丁牟田、五郎丸があるが、どれも名字としては使えないな。

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お膝元を歩く

夕方、福岡に戻ってきた。これで、現在知る限りリフラブと関連する西鉄の駅は一通り巡ったことになる。後は飛行機に乗るまでの間リバーヒルソフト社がある早良区付近をブラブラ歩くことにする。リフラブ内で出てきた建物はこのあたりにあるのではないか、という読み(大甘)だ。

早良区でも百道浜は89年にアジア太平洋博覧会が行なわれた後にビル群が林立した、いわばバブルが浜なのでリフラブの世界とはちょっとちがう。

早良区百道浜

まぁ高宮ビルのモデルはありそうだが、今日のところは西新の商店街を歩いてみることにした。天神から西新までは地下鉄が利用できるが、例によって西鉄バスを使う。わざわざ地下まで降りていかなくてもいいし、なにせバスのほうが本数が圧倒的に多いのだ。

西新の岩田屋の前の人だらけの停留所でバスを降り、西新5丁目付近をブラブラと歩く。

早良街道と西新の商店街

舞鶴地区の商店街はこんな感じかな、などと思いつつ散策を続ける。と、はじめて福岡に来た時に入ったラーメン屋「ニチイ」の前に出た。むむぅ、6年ぶりぐらいの再会か。もう疲れたし、リフラブがらみの土地は一応巡ったし、腹もすいたしどうでもいいやとばかりに店に入ってしまう。
今日はこれまで!おしまい! そんな気分が心の中を急速に支配していった。

折り返して西新に戻る。ここから空港までは地下鉄で一直線だが、時間があるので西鉄バスを乗り継いで空港に行くことにした。西新 パレス前バス停からは博多駅の交通センター行きのバスがひっきりなしに出ている。普通の車に負けない運転ぶりの西鉄バスにゆられ、夕暮れの街並みをボンヤリと眺めながらリフラブを想う。キャラたちはこんな風なあたり前な景色の中をあたり前に生活していて、そのうちの数パーセントを恋愛に割いているだけなんだな…。

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