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駅前ロータリーを挟んでJR駅舎と相対する西鉄折尾駅。路面電車の終点は意外にも高架駅なのです。
1、2階は店舗で電車のりばは駅ビルの3階にあります。2階にはプリクラコーナーがあって下校途中の学生たちでにぎわうのですが、電車のりばは反対に閑散としています。
電車のりばへの階段にある案内看板には旧塗装の電車があしらってあります。
駅ビルはごく普通の民間商業ビルの作りなので、看板がなければこの上が電車のりばとは想像もつきません。
折尾駅はホーム3面、線路2線となっています。
写真の電車の右側に、もう1本分の線路が敷けるスペースがあります。プレートガーダーにもそれらしき痕跡があるのですが、そうすると1番ホームに線路が伸びていたことになります。詳細は不明です(ご存知の方はご教示ください)。
線路をホームが挟んでいるため、乗・降分離が行われています。
路面電車は通常、車両左側からの乗降なので、2、4番のりばが使用されるはずです(4番のりばについては未確認です)。
日中は2番のりばを使用していたようです。
このように煉瓦で構築された大掛かりな高架橋は日本ではあまり一般的でなく、この折尾駅付近の全長60mあまりの高架橋は貴重な存在です。
特に黒崎寄りのアーチは、内壁の煉瓦が斜め方向にはめ込まれている珍しい構造となっています。
このような様式を「ねじりまんぽ」と呼ぶようで、珍しさにまして、これほどの大きさは国内では類をみない(アーチ径として最大)そうです。
北九州線をくぐるJR筑豊本線。ごらんのとおり、天地寸法にはゆとりがありません。
折尾駅の東方は急勾配となっています。
JR筑豊本線をオーバークロスする必要があるため、折尾駅は煉瓦づくりの高架橋方式で建造されました。
黒崎から駆け抜けてきた電車は釣り掛け台車の唸りを高らかに響かせて最後の坂を登ってきます。
撮影日はすべて2000年10月30日
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