桜咲事件報道 10、11、12月分

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桜咲事件報道について

《第2作》を生活観あふれるみずみずしいものにしているのが、緋色館リビングルームのテレビでみるニュース番組。SKTの美人キャスターが桜咲の今を伝えてくれます。

なお黒文字部には私、腕木 信の勝手な推測がかなり混じっていますので、軽く読み流してくださいませ。

事件発生日は、プレイする手順によって多少前後します。かならずしもこの日でないと報道がないわけではありません。
また、ヒロインの愛しさ・親しさによってはみられないニュースもあります。

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10月5日 OCTがネットワーク事業を強化

多国籍企業OCTが桜咲町を拠点にしたネットワーク専門組織を設立することを発表。ライバル企業であるOCTの桜咲進出に、地元高宮グループの心中はいかほどのものか。

高宮グループのライバル企業集団OCTのお出ましです。
倫太郎との会話からその存在が示唆されていたオオハシコングロなんとか(マリット、でしょう)の次期総帥候補と言われているのが大橋竜一郎。
むかし竜一郎と交際していたはるかも、もう少し大人だったら超一流企業トップのファーストレディになれたわけですね。もちろんそれが幸せとは限らないのは、伊達美里を見ればわかります。でもそれがしょせん庶民の慰め言葉に過ぎないことも、マイミーを見ればわかります。
う〜ん、リフラブってゲームのくせになんて厳しい現実を突きつけてくるんだ(全然、現実逃避にならねー(笑)
それにしてもOCT、早速高宮に難癖をつけていますが、これも竜一郎の手によるものなのでしょうか?

10月6日 リステラ共和国、内戦勃発

情勢が悪化していたリステラ共和国が実質上の戦争状態に突入した。

リステラは1984年に独立したもののその後内戦が途絶えない政情不安な途上国。炒木俊作の妻が眠る国でもあります。彼女は当時傭兵だった炒木にとって、戦いに病んだ魂に差した一筋の光明だったことでしょう。
リステラの内乱で私腹を肥やして来たのがOCT、その影に大橋竜一郎の暗躍があることを炒木は知っています。二人の会話から察するに炒木側が反政府ゲリラ、竜一郎が武器供給をするのが政府軍という構図のようですが、武器も勢力も乏しいゲリラ側が戦闘を再開した理由にはイデオロギー以外にきな臭いものがありそうです。
そんなこととは露知らず、高宮バブルと平和国家日本に身をゆだねまくる浪人宮之陣はリステラを王国だの連邦だのと勘違いしてます。

10月12日 ひったくり事件が頻発

買い物帰りの主婦を狙ったひったくり事件が相次ぐ。

桜咲にも悪いやつがいっぱいいますねぇ。駅前をタムロしているあいつら(薬院、山本、安城)の仕業でしょうか。桜咲署はなにをしている!?

11月2日 初雪の観測

前夜未明、山間部で初雪が観測された。今年の冬は例年に増して冷え込む模様で、積雪量も多くなると見られている。

ふっふっふ・・・。関東地方にお住まいの方には、思いっきり違和感ありますよね。
そうです。関東では冷え込めば冷え込むほど、雪が降らないんです!!
桜咲町が存在するとされる関東地方に雪が降るのは大陸の高気圧勢力が弱くなったことで北上する太平洋側の低気圧が原因。春先や暖冬の年に降雪が多いのはそのためです。

11月5日 人気DJ刺される

・・・矢茂氏は一命を取り留めたが意識不明の重体。警察では目撃者の証言から犯人の割り出しを急いでいる。

11月4日、朋美への思いと《第1作》の主人公へのフェアな恋敵宣言を伝えようとした哲哉が、桜咲駅前で山本伸治に刺された事件です。朋美を巡って抜け駆けをしたくないという男気を出したが為にこんな目に遭うとは、まさに正直者がバカを見た事件ですね。
11月15日に意識が回復するまでのマイミーの落胆ぶりはかわいそうでしたが、意識が戻った後の見舞いで見ず知らずの彼の親友と鉢合わせになった時の気まずさも見ていてせつないものがあります。
その見ず知らずの親友は、ピザを食べてる事から《第1作》のヒロインたち3人と主人公であることは間違いありません。
砂緒さんも彼らの見舞いとぶつかるわけですが、その辺は人生経験の差から適当に応対して戻ってきます。

11月20日 福祉法改正

改革案の可決により、県下の半数の福祉施設がOCTにより運営されることになった。

県下の半数! おそろしいまでのOCTの勢力ですね。これによって高宮グループは福祉分野でかなりの痛手をこうむる事になるはずですが・・・。
それにしても公開入札等でなくて「改革案」でOCTに運営が移るとは、高宮や他の福祉関連企業ではなしえないよほど高度な内容を福祉条例に盛り込ませる事に成功したのだと予想されます。

12月12日 高宮とOCT、桜咲再開発で基本合意

高宮グループとOCTの間で一部ではあるが、桜咲再開発についての合意があった。合意項目は次の3点・・・。

ビックリ仰天! 天下の高宮グループとそのライバルOCTが、合併を前提とした業務提携に達します。この報道では二社間の合意にまでしか踏み込めていませんが、合併の方針に間違いはありません。先の福祉法改正を議会に工作したのも、合併前にそれぞれの得意、不得意分野のリストラクチャリングを行なうことが目的だったのかもしれません。
一方、これを良しとしない大橋竜一郎は合併妨害工作として、OCTの経営権奪取を計画。すでに多数派工作は完了し、定款変更のための臨時株主総会を招集する直前にまで準備が達しています。
さて、合併となると気になるのは存続会社。手広く堅実に事業を進めてきた高宮に対し、OCTの方はなんとなくヤバイ橋を渡り急いできたような感じを受けます。となると存続するのは高宮でしょう。そうであれば大橋竜一郎が合併に反対するのにも説明がつきます。

思うに、OCTの本来の跡目たる大橋竜一郎は、先代からの保守的な番頭衆の日和見的な経営方針と衝突を続けてきたのでしょう。軍需に走り急進的に存在感を強めていったのも、すべてはOCTでの発言力を増すため。一方の番頭衆は自分らの無能も棚に上げその保身の為に、竜一郎の存在が大きくなる前に高宮に擦り寄ることを決意したのではないでしょうか。
また、高宮にしても肥大化した傘下企業の不良資産に悩まされていたとするなら、敵対するOCTとの合併は競争の緩和と財務体質強化に好都合だったのかも知れません。そうであるなら、竜一郎には安易に思えたこの合併も相思相愛の末の決断だったと言えます。もちろんその名のとおり、そんな生ぬるいことを好む竜一郎でもないでしょうが。
移転を余儀なくされた老人ホームのお年寄りにしてみれば、まさに企業のケンカに巻き込まれた格好です。それを演出するダーティーなボスのもとで気丈に働きつづけたローラ瀬倉は権力闘争下に咲いたまさに一輪の徒花。主人公との人間的な交流が唯一の救いなのかも知れません。